テレワーク本格化が、田舎サラリーマンにもたらすものとは一体?
先日、流行に乗ってテレワークによる在宅勤務をしてみた。
専業主婦の妻との軋轢をひしひしと感じながらも、全体的な感想としては
「「めちゃくちゃ仕事はかどるじゃん!これまでの自分、乙!!」」
である。
働く場所なんてどこでも良かった
正直、東京のこじゃれたオフィスで働くことにちょっと憧れていたんだけれど、 働く場所がフリーになればそんなのどうでもよくなるな、と。
だって、自宅がこじゃれていれば良いのだから。(今はこじゃれてないけど)
電話やSNSやウェブ会議のおかげで、コミュニケーションが問題なくとれるので、 私のような物理的な制約がない職種の人間は、場所に縛られる必要なんてない。
働くのに都会も田舎も関係ないなんて、なんて便利な時代だろう。 田舎でも「できるサラリーマン」風に仕事ができるゾ!
オフィスはノイズであふれている さようなら残業
恐ろしいことに、在宅勤務したときは仕事が15時くらいで終わってしまった。
しかたないので、15時以降はエクセルで表をいじって暇つぶしをしていた。
(は?翌日の準備?次の仕事?何?)
これってつまり、出社したほうが効率が悪いってことだ。
思い返せば、
メールで送ってくれ!というような緊急性のない電話をしてくるおっさん
自分で調べてくれ!という質問をメールで送ってくるおっさん
たまに巡回してきて話しかけてくるおっさん
聞こえてくるおっさん達のグチ
おっさん、おっさん、おっさん・・・・
私の周りは仕事に関係のないおっさんノイズであふれていた。 (わたしもおっさんだが)
雑談を否定するわけではないけど、 在宅勤務でふだんより何時間も早く仕事が終わるって、環境によってどれだけ効率落ちてたのだろうか。
テレワーク本格化でオフィス難民が増える
テレワークをやってみて良かった派の私だけれども、今後つづけていくにあたっては、田舎特有の問題もありそうだ。
まず、田舎でテレワークをするのに困るのは、テレワークする場所が少ないってこと。
ノイズが少ない、という点でテレワークの良さを語ったけれど、これは時と場合による。 うちは妻が家にいるので、お互いけん制しあうのは結構ストレスだ。 もし子どもがいたら仕事なんてできる気がしない。
書斎がある、なんてブルジョワはそうそういないだろうから、 自宅にある色々な誘惑に打ち勝つ必要もある。
すぐ後ろにPS4やNintendo Switchがあったり(私はやってないけど)。
ボタン一つで動画が見れたり(私は見てないけど)。
冷蔵庫の中にアイスが入っていたり(私は食べてないけど)。
自宅は会社以上に人間力が試される。 そんな誘惑に打ち勝つぐらいワーカホリックな人は、そんなに多くないだろう。
誘惑に弱い人は、自宅以外で仕事ができる場所を見つける必要がある。
だからテレワークでも、コワーキングスペースなど自宅以外で働きたい人は多いと思う。 でも、田舎にはコワーキングスペースなんて無いのよ。 喫茶店という選択肢もあるけれど、同じお店に何時間も居座るのもなんだか申し訳ない。
見える!
職場以外に職場を求めるオフィス難民が、図書館やスタバに押し寄せる未来が見える! 地方の起業家よ、コワーキングスペース事業を始めるなら、そろそろだぞ。
お昼ごはん難民
お昼ごはんの用意も問題だ。
社食に飼いならされた私は、毎日自分で作るのもイヤだし、妻にお願いするのもなんだか気が引ける。
(このあたりに夫婦の力関係が見え隠れしますな。)
じゃあ、外に食べに行こう! って、田舎だとこれがなかなかどうしてネックである。
・わざわざ車でお店まで行かないといけない。
行くだけでお昼休みの何割かが削られてしまう。移動時間は移動している時間であって、休憩時間ではない。しかしそんな柔軟性は日本の企業にはない。
・そもそもお店もそんなにない。
さすがに毎日すき家はイヤだなぁ。
・お金がかかる。
外食だと、どうしてもお金を使いがち。
・コンビニ弁当
身体に悪そうだからイヤだ。
etc
ふだん意識していなかったけど、これもテレワークを続けていくにはネックになりそう。
場所から自由になるために、場所が足りないってちょっとしたブラックジョークだ。
この流れ、終わらないでくれ・・・!
ちょっと愚痴もまじったが、効率化の視点から、私はテレワーク賛成派だ。 オフィスという場所が、今までの固定観念にどれだけ縛られてきたのかがよくわかる。
Twitter社が、新型コロナウイルスによるパンデミック終了後も、無期限でテレワークを継続することを発表した。 https://japanese.engadget.com/jp-2020-05-12-twitter.html
他にも、継続の意向を発表している企業が出てきている。
緊急事態宣言一部解除後も、日本IBM・日立は原則として在宅勤務継続
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/07935/
3密を避けるという意味だけではなく、よりよい働き方の一つとして、どうかこのままテレワーク促進の流れが続きますように。
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