気兼ねなく休みたい!ズル休みのための病弱アピールの方法
24時間365日、常に仕事をサボりたいと思っている。 毎朝起きるたびに、また新しい日が始まってしまったことにため息をつく。
そう、私はいつだって仕事を休みたい。
あなたも、たぶん休みたいのではないだろうか?
仕事を休みたい毎日
そういうネガティブ思考だと、体調もなんだか微妙に良くない。具合は悪くないがとにかく調子が悪い。 冴えない毎日を送っていると、ある日突然ポキリと心が折れることがある。 折れるだと言いすぎたかも。歪むくらい。
そんな時は別に体調が悪くなくてもズル休みするのが私のジャスティスだ。
調子が悪そうなやつが隣で仕事をしていても同僚に悪い生霊が付くだけなので、周りへの配慮も兼ねているのだ。まさに現代の豊臣秀吉である。
だがしかし、ふだん元気な人が突然休むと「え?なんで?どうしたの?」と周りの人から疑われてしまう。 いや疑われていないかもしれないが、なんだか疑われているような気がしてしまう。
そ こ で
私はいつズル休みをしても違和感のないように、普段から病弱アピールを欠かさないようにしている。
ズル休みのための下準備は日常から
突然休んでも、
「ああ、アイツならしょうがねえな」
と周囲に思っていただくためには、普段からの行いが重要である。
その1 胃腸が弱い
実際、胃腸が弱くすぐお腹がいたくなるのだが、それを周囲の皆さんにも知っていただく必要がある。 痛いときは常にお腹に手を当てることが重要で、「アイツまたお腹痛いのか?」と思ってもらえれば御の字だ。
また、食事にも気を遣いたい。食堂でご飯を食べるときは、脂っこいものや辛いものはできるだけ避ける。
(実際脂っこいものや辛い物を食べるとお腹を壊すのだが。)
「お腹が弱いのを自覚して、きちんと食事にも気を遣っていますよ」という姿を見せることで、胃腸の弱さに説得力を持たせるという高度な技術だ。
トイレにも頻繁に通うことをおススメする。たぶん会社で一番トイレを使っているのは私だ。
その2 季節の変化に弱い
季節の変化も病弱アピールには絶好の機会だ。
気温の変化、気圧の変化は体調に影響を与えてくるが、お腹が痛いことに比べるとジェスチャーでは周囲には伝わりにくい。ダルイ・めまいがする・元気がでない・・・
「季節の変わり目はとにかく具合が悪くなるんですよ」
とストレートに言葉で伝えよう。愛の告白と一緒だ。
きちんと季節の変わり目を忘れないようにしよう。きちんと毎年の恒例行事として定期定期にアピールすることが重要だ。
その3 ストレスに弱い
メンタルの弱さをわかってもらうことも欠かしてはいけない。
「病は気から」。
気持ちが下がっていると体調を崩すのは道理だ。
常にストレスを抱えながら仕事に悩んでいるさまを見せつけよう。
ことあるごとに深いため息をつき、人と会話した後は深呼吸をし、メールを読むたびに「勘弁してくれ」とつぶやき、ときどき意味深に目を閉じてフリーズしよう。
ストレスを押し殺しつつも、メンタルが弱いので心の声があふれてしまっているのを表現するのだ。
ちなみに先日、ストレスのあまり共有スケジューラーに仕事のグチと心の声をこっそり書き込んでいたのを同僚に発見され、かなり深刻なレベルで心配された。
やりすぎ注意だ。
その4 か細い身体と、張りがない小さな声
当然ながら、マッチョででかい声の人は元気に見えるので、その逆を目指そう。
私は前述の通り胃腸が弱いので常に極細体型を維持しているし、そもそも根暗であまり人とっしゃべらないので声も自然と小さくなる。意識せずして理想を体現しているのである。
暑い季節で薄着になると「痩せすぎだなあ。ちゃんと食べてる?」と言われるし、話しかけるたびに耳をそばだてられるのが少々わずらしいが仕方ない。
ちなみに、ときどきテンションが上がって大きな声になってしまうのは、オタクぽくって逆に良いかなと思っている。
アピールのし過ぎでとんでもない病弱体質人間に
ここまでご紹介した日ごろからのアピールを続けた結果、私はとんでもなく病弱な人間だということになっている(はず)。実際わりとそうなので、けっして嘘ではない。
しかし、いささか正直に申告しすぎた。
上司からは面談のたびに無理をしないよう念を押される。もしかして出世の道はすでに断たれているのかもしれない。
同僚から仕事の依頼を受けるときも、「大丈夫?無理しないで」と毎回気を遣われるし。
あと、女性陣がとても優しい。仕事を積極的に肩代わりしてくれたり、お菓子をくれたり、何かあると励ましてくれたり・・・。
もしかして単に信用がないだけでは?
いやいや。いやいやいや。
ともかく、休みたいときに気兼ねなく休める環境があることが大事だ。 その安心感があるからこそ、なんとかサラリーマンをやっていられるのである。
人生はマラソンだ。
病弱アピールこそが長い距離を走りぬくための生存戦略である。
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