平均給与とか発表する必要ある?
国税庁から2019年の平均給与が発表された。 サラリーマンとしてこれほど気になる統計指標はないだろう。
しかしながら、サラリーマンである私は思う。
「平均給与なんて知る必要ない!」
平均給与は魔の数値
私はこの平均給与という数値の存在が、人間の幸福度を下げているような気がしてならない。
2019年の給与所得者の平均給与は441万円
である。
諸君はこの金額を見てどう感じるだろうか?
「自分はこの金額より高いから安心した」
「こんなに高いわけがない!一部の金持ちが底上げしてるだけだ」
平均より自分の給与の方が少なければ、あまり良い気分はしないだろう。
一方で、より大多数の感覚に近いといわれる「中央値」では大体350万~360万円※くらいだという。 中央値は、数値を小さい順に並べていった真ん中の数値である。 つまり、少なくとも半数以上の人は平均給与には届かないことになる。
平均給与は日本の半分以上の人にネガティブをお届けする、魔の統計値なのである。
※参照:https://career-picks.com/average-salary/nenshu-chuochi/
豊かさの本質から目がそれる
本来、自分の生活が豊かだと思うかどうかは、給与が高いだの低いだのには左右されないはずだ。 でなければ、日本の所得水準よりはるかに低い給与で働く世界の人々は総じて不幸ということになる。
そうは言っても、人と比べてしまうのが人のサガ。 「平均」があると、つい自分と比較してしまう。
ここ最近では消費増税もあいまって、 やれ「中央値で出せ!」だの「そんなにもらってない!」だの、「生活苦しい」だの、 悪い感情をはきだす意見をネットでよく見た。
単なる統計値である平均給与に良いも悪いもないのだが、 自身の感覚と乖離していることでネガティブな印象を受けるのではないだろうか。
しかしながら、ネットで平均給与に対してネガティブを吐きだしている人は、 人と比較することで豊かさを判断することに、少々偏っている気がしてならない。
平均給与より自分の給与は少ない=お金がみんなより少ない=不幸せ という思考に直結してしまっているのである。
平均給与は封印しよう
給与の関係のニュースは需要が高いのか、そこらじゅうのネットメディアで取り上げられ その大半があまり良いイメージの書き方をしていない。(少なくとも私が目にしたものは)
人と比較をしたくなくても比較をしてしまう罠が、そこら中に潜んでいるのだ。
さきほど書いたように、統計値そのものに良いも悪いもないが、 メディアの格差意識をあおる材料にあるくらいなら、いっそ発表しない方が良いと思う。
平均より低いから頑張ろう!なんて気概のあるやつはそもそもこんな統計見てないし。 政府の偉い人が景気判断するのに見るだけで充分だと思う。
なんだかネットの反応を見てモヤモヤしたので、書きなぐってしまった。 今日のところはこのくらいで勘弁してやろう。
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