社畜サラリーマンが、残業しない生活のために諦めたこと
おかしい。
なぜ私は周囲に比べこんなに残業しているのか。
また36協定の一歩手前だ。
おかしい。
昨年まではそうは言っても時々定時に帰るくらいの余裕があったはずだ。
今年はずっと残業続き。お天道様を拝めるのは朝の出勤とお昼休みの数分だけ。
何かが・・・おかしい。
社畜サラリーマンの一日だ!なんて笑ってる場合じゃねえ。
世の中もっと残業している人もいるって?
いやいや、残業が日常化していることが異常なはずである。
つまり君も私も同じ穴のムジナ。
そんな状態にあった私が1ヶ月前に書いた心の叫びが以下の記事。
この状態はさすがにマズイ。仕事に支配されてたまるか。私が仕事を支配するのだ。
眠れる獅子が一向に目覚める気配がない中、
日常的な残業生活から抜け出すために、私はあきらめることを始めたのであった。
少なくともここ1週間は残業ほぼゼロだぜ!ひゃっほーぅ!ザマーミロ!
残業しないためにあきらめたこと その1
ボス以外からの評価をあきらめる
サラリーマンの労働は会社との契約に基づき行われる。
つまり、労働の結果が会社にとって役に立ったかどうかが重要である。
したがって、それ以外の周囲から評価を得るための仕事をしても無意味だということだ。
仕事は一人ではできない!周りの人と助け合うことが大事だ!というのはその通りであるが、周りのために働くことが必ずしも会社の役に立つとは限らない。
誰かの仕事を減らすために自分の仕事を増やすのは本末転倒である。
そんなことないよ!恩を売っておけばいざという時助けてもらえるよ!
という意見も耳にするが、少なくとも私は、過去に恩を売ったことが起因して助けてもらったことなぞ一度もない。
であれば、「会社の役に立つこと=ボスに評価される仕事」と割り切ってしまった方が余計な仕事もせずに済むではないか。
決して周囲の人の手伝いなんて一切しないぞ!と言っているわけでは無い。
その人以外の役には立たない、クソみたいな頼まれ仕事の価値をきちんと考えるべきである。
残業しないためにあきらめたこと その2
期限を決めることをあきらめる
一般的には期限を守ることが社会人としての絶対必要なことらしい。 はたして本当にそうだろうか?最近思うようになった。 なんでもかんでも期限を設定するから残業するのではないか。期限なんてなければいつやっても良いんだから、残業する必要がないぞ!? というまさに天才のひらめきのソレである。
職種上、スケジューリングをしないと気が済まない状況だったため、
「○日の○時までにやります」と自分から宣言していたのだが、これが良くなかった。
重要度も緊急度も無い仕事に期限など必要ないのだ。
本当に必要な事なら、相手からいつまでにやってほしいと懇願してくるはずだ。
ただし、顧客やボスとのやりとりでこれをやったらダメなのは言うまでもない。
残業しないためにあきらめたこと その3
やりたいことを全部やるのをあきらめる
風呂上がりの手のひらのごとく、深く細かくシワが刻まれた我が前頭葉には、あふれんばかりのやりたいこと・考えたいことが渦まいている。
とても1日8時間の労働時間ですべてを行うことはできない。
あれもこれもできれば、最高評価間違いなしだが、いくら私といえども体は一つ。できることに限りがある。
あれもやりたい、これもやりたいというウズウズを抑え、「今日はこれだけやれば帰って良いや」という気持ちで臨むことが効率化への近道だと気が付いた。
仕事の優先順位付けなんて、割り込み仕事上等の現状において不可能だと思っていたが、 「重要度も緊急度も低い仕事はゴミ」と考えれば、自然と優先順位が高い仕事が残ってくるものである。
残業しないためにあきらめたこと その4
自分を信じることをあきらめる
数年前までは業務範囲が狭く、業務にかかる時間を計算するのが容易であった。
複数業務を兼任(というか業務範囲なんてものがない)するようになって、スケジューリングの難度が跳ね上がったのである。
このボリューム感なら、このくらいの時間だろうなどという過去の経験はまったく通用せず、
電話にメールに社内お散歩中の諸先輩に、意識を奪われると想像以上に業務の効率は落ちる。
ダンドリ力がつく!なんてうたい文句のビジネス書を参考に、タスク表を作ってみたりもしたが、 10のタスクを設定しておいて、1日終わってできたのは1つだけでした!なんてのはザラである。
つまり、自分でこのくらいできるなんて見立ては全く信用ならない。
なんてことはない、自分に一番期待しているのは自分自身だったということだ。
午前中に1個!
午後に1個!
調子が良ければ夕方にもう1個!
ボリュームにもよるが、どうやらこれが私のこなせる業務の数のようだ。
決めたタスクがすべて消化できるって素晴らしい。
過大なタスクは、デキなかった時の「デキなかった感」がすさまじい。まずは身の丈を知るところから始めよう。
そんなこんなでノー残業
以上のような心掛けをするようになってしばらくたつが、ここ1週間はほとんど残業せずに帰ることができている。
明るいうちに帰れるこの爽快感を君は知っているか!
帰宅してご飯を食べて少しゴロゴロしても、就寝時間までまだ数時間あるこの余裕を君も感じているか!
決して悲壮感からあきらめるのではない、よりよい生活のための前向きなあきらめによって、これからも残業の削減に努めていきたい。 自分に優しく、きっちり働き、きっちり帰る。
あきらめの境地はこれからが真価だ。
か、かっこいい
コメント