社畜もフリーランスも嫌な人間に生きる道はあるのか意識低い系サラリーマン書評
常日頃から意識が低いまま生きたいと思う。そんな私が意識を低く保つ方法を探して読んだ本をご紹介していきます。
『社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方 時間、やりがい、収入を自由に組み合わせるモジュール型ワーキング』(佐藤達郎著、あさ出版)は、 会社員として受け身な働き方をするのか、独立起業するのかの二者択一ではなく、モジュール型ワーキングという第3の働き方を提唱するものです。
このモジュール型ワーキングとはどのようなものか?
この本から、意識を低く楽に生きる働き方のヒントを得られるのか?
ご紹介していきたいと思います。
ま、結論から言うと欲しかった情報とは正反対だったんだけど
間違えた!本書は意識が高い人が読む本だ!
まず断っておきたいのが、この本は「働くこと」に対してネガティブな人が読んではいけない本でした。 「社畜」「イヤ」というキーワードから、働くことに疲れた人たちへの本かと思ったら大間違いでした。 働くことそのものは前向きに捉えつつ、著者の提唱するモジュール型ワーキングでよりよい職業人生を歩もうという内容です。
「社畜」という少々煽りが入った単語チョイスに、タイトル詐欺を感じる。
著者の薦めるモジュール型ワーキングとは?
"働く内容と収入をいくつかの「モジュール(働き口)」に分けて、 その「モジュール」の組み合わせで、職業人生を組み上げていく働き方"
であると述べられています。 やりがいや収入、時間などのバランスをとりながら働くこの方法は、会社に言われるがままの社畜的な働き方や、 収入的にリスキーなフリーランスという働き方とは違う新しい働き方であると主張されています。
副業とは違うのか?
ここで、「今流行りの副業とは違うのか?」という疑問が浮かぶ人が多いでしょう。 残念ながら副業との具体的な違いについては言及されていません("一線を画す"とは書かれています)。
ただ、「主業」があっての「副業」に対し、モジュール型ワーキングはどれもが「主業」であって、時間的、収入的バランスは自分で主体的に 決めるもの、という考え方のようです。
わかるような、わからないような
マーケティング手法によって、自身の特徴や目指す方向性を知る
本書良いところは、マーケティングの手法を使ったワークがあるところです。
といっても難しいことをやるわけではなく、基礎的な手法で自分の強み弱みを把握したり、自身の仕事の可能性を探る手助けをするものになっています。
簡単なものですが、論理的で好感が持てます。
「何か新しいことを始めたいけどモヤモヤしている」という人には良い道しるべになるかもしれません。私もやってみましたが、 30分もかからずに終わるものが、2パートに分けられて掲載されています。
私のように専門性や、目立った特技のない人間には(精神的に)しんどい内容だ!
働くことにつかれている人が読むととどめを刺されるかも。
前述してきたように本書は「働くことに前向きだけど、今の働き方に疑問をいだいている人」に向けられた本のようです。 なので、そういった人には刺激になるでしょうし、本書のワークは良いヒントになりそうです。 本書の中に事例として何人かの働き方がのっていますが、いずれのかたもその道のスペシャリストで、最終的に事業を起こしています。 このあたりから非常に意識が高い(煽りではない)人に向けた本だというのがわかります。
逆に、私のような「できれば楽して暮らしたい」「仕事での成功体験がない」後ろむきな人間にとってはしんどい内容だと思います。 なぜなら「社畜もフリーもイヤだけど、美味しいところだけ欲しい。そんな人はもっと頑張らなければいけません。」 という現実を叩きつけくるのが本書だからです。
余計なお世話だが、「社畜」というネガティブな単語のせいで、届くべき読者に届いていない気がする。
今回紹介した本
- 社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方 時間、やりがい、収入を自由に組み合わせるモジュール型ワーキング
- 著者:佐藤達郎
あさ出版 Amazonリンク
アフィリエイトじゃないから安心して踏んでくれ
コメント