美ヶ原にて、王ヶ頭ホテルまでの道のりを歩く
美ヶ原は長野県の真ん中あたりに位置する標高2000メートルを超える高原だ。その美ヶ原の最高峰には王ヶ頭ホテルなるたいそう人気の宿泊施設があり、宿泊者以外も利用できるカフェが併設されているという。
そこそこ近くに住んでいるのにいまだに行ったことがない私だったが、暇だ暇だと口うるさい妻に背中を押され、王ヶ頭ホテルのカフェを目指してノコノコと出かけるのであった。
王ヶ頭ホテルまでの道のり
山本小屋前駐車場(長和町町営駐車場)に車を停め、そこから王ヶ頭までひたすら歩く。夏はマイカー規制があるらしいので、送迎バスを利用しない場合は駐車場から1時間ほどかけて歩く必要がある。
片道1時間も歩くの・・・!?
・・・と思うかもしれないが、道が整備されなだらかで歩きやすいし、夏でも涼しいし、なにより景色が最高に良いので全然気にならない。 そんなことを気にしている時間がもったいないので今すぐ出かけよう。
山本小屋前駐車場(長和町町営駐車場)からスタート
曇天の7月初めにも関わらず駐車場はけっこう込み合っていた。 写真奥に見えるのは、山本小屋ふる里館。こちらも宿泊が可能で、登山者や観光客も利用できるショップやトイレもある。トイレは有料。
ふる里館をわき目に、王ヶ頭を目指す。
す、涼しい。
高原ってなんでどこもこんなに涼しいのだ。(標高が高いからである。)スタート直後だけど、すでに高原感が満載。過ごしやすい気温、爽やかな風。
こんな感じの平坦なじゃり道がずっと続く。とても歩きやすい。
はるか先に臨む王ヶ頭ホテル
ん? 遠くに何かが見える
あれが今回の目的地の王ヶ頭ホテルと、その周辺にそびえたつ電波塔。まるで秘密の要塞のよう。
(アリアハンかよ)。
草原のはるか先、小高い丘の上にそびえる建物。高原は本当にファンタジーだ。
登山者のために建てられたという美しの塔。 備え付けられている鐘をみんなこぞって鳴らしている。1954年(昭和29年)に霧鐘塔(霧で視界が悪い時に登山者のために鳴らす鐘の塔)として建てられた。現在の塔は1984年(昭和59年)に再建されたもので、高原のシンボルとなっている。
(Wikipedia「美ヶ原」)より引用
高原のそこらじゅうに放牧されている牛。なんでもどこかの畜産農家から預かった牛を放牧しているのだとか。(その辺に立ててあった看板より)
途中の看板。 非常に見づらいが、半分くらいは歩いたかな。 この看板を見るに、山本小屋前駐車場から王ヶ頭までは4kmちょっとの道のりのようだ。
だいぶ近づいてきた。
ラストスパート。最後の坂は少しだけしんどい。
ちょうど1時間ほど歩いたところで王ヶ頭ホテルに到着。
カフェに入店。
こちらがメニュー。 食券を購入して呼ばれるのを待つ形式。 席は店内席かテラス席か、好きな席を選ばせてもらった。 店内席もレトロな感じで落ち着いていて良かったけれど、せっかくなのでテラス席で景色を眺めながら食べることにした。
ホテルオリジナルポークカレーとコーヒーゼリーソフト。
ホテルオリジナルバーグサンドと自家製ジンジャーエール。
どれも美味しくて満足。
そして帰り道
帰りは来た道を引き返す。往路では遠くに見えていた雨雲が、ずいぶん近くまで来ており、少し焦りながら歩く。
突然走り出す牛たち。
さっきまでのんびり草を食っていた牛たちが、急にあわただしくなり、走り出した。牛が走るのって初めて見た。なんて悠長なことを言っていると、案の定激しい雨が降り出した。
最後はびしょびしょになりながら車に駆け込んだのであった。 そんなこともあったので、帰り道は40分ほどの道のりだった。
毎週でも来たい美ヶ原
気軽に来れて、涼しくて、雄大な景色を眺めながらハイキングができる、とても素敵な場所だった。 夏は毎週でも訪れたいくらいだ。 ただ、週末は駐車場の混雑がしそうなので、余裕をもったスケジュールで行動するのが良さそうである。
美ヶ原の近くには霧ヶ峰もあり、こちらもまたファンタジーな景色と涼を楽しめるスポットなので、夏のこの時期はこのあたり周辺に避暑に来てはいかが。
コメント