2ちゃんねるのスレタイに学ぶ「ブログ記事のタイトル」の考え方
2ちゃんねるのスレタイはタイトルの宝庫
ネット上で「記事を書く」という行為がわりと一般化している昨今。
意外と悩むのが「タイトル」である。
どういうタイトルをつければ良いのかググると、「SEOが~」とか「閲覧者のニースが~」とか色々書いてある。
だけど、
正直そういうの面倒くさいのよね。
タイトルだけで人を引き付けるテクニックにおいては、2ちゃんねるのスレタイ※がピカイチと豪語する私とともに、 魅力的で一発でひとの心をとらえるタイトルを学んでいこう。
※スレタイとは「スレッドタイトル」の略。「スレッド」は普通の書き込み系のサイトでいう「トピック(話題)」のこと。
2ちゃんねるのスレタイの優位性
2ちゃんねる内において、ほとんどの場合タイトルの魅力だけで見られるかどうか決まる。
ニュースサイトのようにバックナンバーに残ることも通常はない。
大量のタイトルが並ぶ中で他に埋もれず超新星のように強烈な光を放つ者だけが生き残れる世界なのである。
だから、スレッドをたてる人たちは「いかに目立つか」だけを考えてタイトルを考える。
時には、わざとわかりにくいタイトルにしたり、
人を煽るようなタイトルにしたりと、
見られるためになりふり構わぬ姿に私たちも見習うべきところがあるはずだ!(あるとは言ってない)
実例に見る魅力的なタイトル
ではここから早速学んでいこう。
スレタイの傾向をいくつかのカテゴリーにわけて、それぞれの特徴や実例、注意点を見てみよう。
共感を誘う系
自分の状況や感想などをタイトルに織り交ぜ、「俺と同じ考えのやつがいたのか!」と共感を誘いクリックに導くタイプ。
【例】
①はあ、明日からまた仕事だと思うと吐きそう・・・。
②目玉焼きにケチャップをかける俺って異端?
このとき大事なのは
・時節にあっている
・現実世界での一般的な意見とは反対
等のなにかしら目を引く要素があることだ。
例えば①の例だと、日曜の夜によく見るスレタイである。
②の場合だと、普通は醤油かソースのところでケチャップという第3の選択肢をだすことで、注目させつつ一部のケチャップ派の人たちの心に響くものになっている。
月曜日から仕事のサラリーマンには広く共感を呼びそうなスレタイで非常にgoodである。
無難な意見をどうでもよいタイミングで投稿しても、目立たずに埋もれていくだけだ。
2ちゃんねるの至るところで使われている、もっともスタンダードなタイプなひとつと言える。
煽り系
わざと人の怒りを買うようなタイトルをつけ、興味を引くタイプ。
いわゆる炎上商法に近い。2ちゃんねるでは話題になるかどうかだけが重要で、 その後話題の対象になったモノがどうなろうがどうでもよいので、2ちゃんねる内では非常に有効。
共感を誘う系の逆かと思われがちだが、煽りの内容に共感するひともいるので一概にそうとも言えない。
【例】
・人が真面目な話してる時にハゲてるやつってなんなの?
(ニュー速(嫌儲)より)
ご覧のとおり頭髪の薄い人を強烈に煽っているタイトル。
禿げていることは悪いことでもなんでもないのに、さもそれが良くないことのように批判する内容である。
禿げている人には強烈に心に刺さり、そうでない人にはネタとして受け入れられる秀逸なタイトルである。
このようにただ煽るだけではなく、ちょっと笑いを誘う要素を混ぜることで人々の記憶に残るタイトルを 作ることができる。
ただ個人的にはネタとはいえ人を煽るのは良くないと思います!
事実誤認系
うそは言ってないけど、言い回しを工夫することでセンセーショナルなタイトルにするタイプ。
内容を見たときに「うわーだまされた((笑)」と思わせれば成功である。
【例】
・この女の人、パンツ丸見えなんだがwww
このようなタイトルの場合、大抵写真画像が貼ってあり、ひらくとご高齢のおばあちゃんがパンツ丸見えで漬物を漬けている姿が映っていたりする。
パンツ見たさに画像を開いた人を恐怖のどん底に突き落とす恐ろしいトラップである。
だが、スレタイでは「女の人」としか書いていないので、確かに嘘は言っていない。
このように、タイトルでひきつけ、内容でツッコミと笑いを誘うという高度なテクニックなのである。
大事なのは、「けっして嘘をつかない」こと。
ちなみにこれを利用して犯罪予告スレスレのことを行って、逮捕された例もある。
ご利用は常識の範囲内で。
つっこみ待ち系
あえてタイトルに誤字や矛盾、間違いをいれて、「いやいや違うだろ!」とツッコミを誘うタイプ。
あきらかにわざと間違えているとわかっていても突っ込まずにはいられない不思議な魅力がある。
他にも、賛否両論ありそうな話題をあえて断定し、否定派のツッコミを誘うタイプもある。
【例】
ニュー速公認三大魔法少女といったら「プリティサミー、コレクターユイ、とんでぶーりん、ミンキーモモ」だよな
(すべて私の独断)
まず「三大」と言っているのに4つあげているところが明らかな間違いであり、ツッコみポイントである。
また、○○については「いやいやそいつよりこいつだろ!」とついつい一言申したくなっちゃうことも多い。
これも盛り上げるために、よく使われる手法である。
常連さんいらっしゃい系
要は「お約束」というやつ。
特になんでもないことでも、恒例にしてしまうことで常連さんがかならずやってくるようになる。
【例】
・関東の天気が悪くなってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
これは文字通り、関東一帯の天気が悪くなってくると大抵出現するスレタイである。
関東以外の人には全く関係ないうえ、関東の人にとっても「ああ、そうなんだ・・・」くらいの内容だ。
にもかかわらず、毎回それなりに書き込みに勢いがあるのは、やはり人はこういった「お約束」に弱いということで
あろう。
他にも、台風が来るたびに「コロッケ買ったか?」系のスレがたったり、スーパーカップの新商品が発売されるたび 「スーパーカップの新商品が発売」スレで果たしてアイスが発売されたのかカップラーメンが発売されたのかを話題に盛り上がっている。
このタイプも2ちゃんねる全体で使用頻度が高く、一部では一見さんお断り状態になってしまっている。
使用頻度には注意が必要だ。
「w」を連発する系
(笑)の代わりに使われる「w」を多用し、とにかく勢いだけで押し切ろうとするタイプ。
日本語タイトルが羅列されている中に「クッソワロタwwwwwwwwwwwwwwww」とかあると たしかに目立つ・・・。
【例】
今日の俺の晩飯wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
正直、お前の晩飯にはこれっぽっちも興味ねーよ!!と思うのだが、「w」がたくさんついていると、 「もしかしてすごく面白い晩飯なのか?」と期待を抱いて思わず見てしまう。
くやしい。でも見てしまう。
ただし、「w」には煽りの意味が含まれることもある。内容は無難だがとにかく勢いだけがほしい時に使うと 良いだろう。
まとめ
さてここまで読んでもらって、2ちゃんねるスレタイがいかに「見られる」ために考えぬかれているかご理解いただけたであろう。 同じく見てもらうためのブログのタイトルにも流用できるテクニックが多いはずだ。
タイトルのつけ方に行き詰まった時は、今回ご紹介した視点から2ちゃんねるを見てみると、僥倖が得られるかもしれないぞ!
ただ、くれぐれも炎上するようなタイトルや、警察にご厄介になるようなタイトルにはならないよう注意してくれ!
アディオス!
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