夫婦間での悩みの格差がひどい。深刻な妻と能天気な夫。
私(夫)
サラリーマン。一見マジメそうだが、意外とクズな気がしてきた。
妻
いつも苦しんでいる。よく死にたいと言っていたが、最近違うらしい。
妻はずーっと悩んでいる。
しかもその悩みは、生きるとか死ぬとか、人生とか輪廻とか、なにやら並々ならぬ深刻さを帯びている。
いっぽうで夫の私はどうだろう?
そりゃあ、実家とかお金とか悩みがないわけではないが、たいていの場合くだらないことを考えている。庭の草とか絨毯の柄とか、今度買うゲームとか。
ここまで悩みの深刻度が違うのは、もはや格差である。
妻は自分の悩みに対して真剣に考え、取り組んでいる。 内容が内容なだけに、当たり前かもしれない。
いっぽうで、私も真剣だ。真剣にポケモンのパーティーを考えたりしている。要は悩みの深刻度が違うだけで取り組み姿勢に差はないのである。
と、こんな軽口をたたいている私でも、ときどきひどく深刻な悩みを抱えることがある。 すると夫婦そろって重大な問題に頭を悩ませることになるのだが、こうなるとダメだ。マズい。
二人して闇落ちするため、陰と陽のバランスが崩れ、世界が崩壊する。関係がギクシャクし、「今日は帰りたくないから残業でもしていくか」という仕事嫌い人間にあるまじき自体が発生してしまうわけだ。
そう、この悩み格差は必要な格差なのである。
いつか妻の悩みが解消し、悩みの格差が解消されたとき果たして夫婦間のバランスはどうなるだろうか?
二人して能天気になってしまい、頭パープリンのおめでたい夫婦になってしまう可能性がある。それはそれでどうなんだろう。
もしかしたら、今度は私が深刻な問題に悩むようになるのかもしれない。それもそれでイヤだ。
ともかく、人間関係というものはバランスで成り立っているんだなあ。
コメント