太郎山(長野県上田市)登山のススメ。「20分で登れる」は本当なのか?

この記事では、長野県上田市にある「太郎山」の登山記録をご紹介します。

妻に「20分で登れるらしいから行ってみよう」と登山に誘われて、 上田市の中心市街地から車で10分ほどの「太郎山」登山に出かけた。

結論から言うと20分でなんて、とても登れたもんではない(少なくとも素人には)。 山をなめるな!

icon_tanaka 今回登った表参道コースについて、情報を整理しておきたいと思うので、これから登る人は参考にしてほしい。

 

基本情報

太郎山(たろうやま)長野県上田市と坂城町にまたがる山。なぜか地元の人間にはポピュラーで、小学校の遠足で登ったなんて人も多いのではないだろうか。私は登った。 山頂付近には太郎山神社がある。

標高1,164m
今回登ったコース表参道コース
コースタイム約130分(登り90分 下り40分)※私が実際にかかった時間。

登山口(表参道コース)の場所

菅平インターから(車)
菅平インターを降りたら、国道144号線を右へ。住吉という信号で国道18号線(上田バイパス)にぶつかるので、右折。そのままずっとまっすぐ進み、新田という信号を右折。あとは道なりに進んでいけば、登山口付近まで行ける。

上田駅から(車)
お城口から北にのびる道をひたすらまっすぐ進む。ひたすらまっすぐ進む。

実はたくさんある太郎山登山コース

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コース看板の写真(タップで大きい画像を表示)

山頂付近の太郎山神社付近にあるコース案内によると、「太郎山」と縦走して尾根づたいにいける「虚空蔵山」へは様々なアプローチがある。 詳しくは上田市役所に問い合わせてどうぞ。

コースの一部を抜粋する。

表参道コース 上信越自動車道の太郎山トンネル口そばに登山口。太郎山神社まで登りで約80分。太郎山神社の赤い鳥居横にバイオトイレあり。
緑ヶ丘コース 上田バイパス緑ヶ丘交差点の地下道を抜け登山口へ。指さしゴウロの方からまわりこめる。尾根の西峠まで約2500m。登りで約80分。
和合城跡コース 駅から登山口まで徒歩約30分。登山口から尾根まで登りで40分。

表参道コース登山記録

表参道登山口~中腹

太郎山表参道コース登山道入り口付近
太郎山表参道コース登山道入り口付近

そんなわけで長野県上田市にある太郎山の登山口までやってきたのである。

駐車場があるとの触れ込みだったが、それらしいものはなく、 道のわきか、行き止まりのスペースに停めるしかない模様。

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登山口自体は看板がでているので迷わない。

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いざ鎌倉。

NOTE
高速道路がすぐそばを通っており、おまけにトンネルまであるもんだから登山口付近は物凄くうるさく、面食らった。 「まさかこのまま頂上までこの感じじゃないだろうな?」と一抹の不安が我々の脳裏をよぎる。

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予想より登山道はきちんと整備されている。

ここでなぞの道しるべが

四丁丁石の目印
しばらく登っていると、「〇丁丁石」という立て札が所々に設置されていることに気づくだろう。

icon_tanaka ん?四丁丁石・・・?

妻 何合目みたいな感じかな?

このなぞの道しるべが、この後我々を苦しめることになるとは、誰が想像できたであろうか・・・。

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icon_tanaka お!六丁丁石。

icon_tanaka 十丁丁石が頂上かな?結構すぐに登れそうだね。

登りは結構な急坂がつづく。小学校でも登るような山なので、どうせ大したことないとタカをくくっていたので、これには面食らった。

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icon_tanaka 九丁丁石!もうちょっと!

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想定外のスピードで十丁丁石の立て札に到達。

icon_tanaka 十丁丁石!

icon_tanaka 感動のゴーーールっっっって
あれ?

全然ゴールじゃなかった

まわりを見渡しても頂上はおろか神社もないではないか。というか、登山道はまだ続いているし、頂上のちょの字も見えていない。

丁石とは?
あとで調べて分かったが、丁石とは距離を表す単位であり、「〇合目」のように割合を表すものではないそうである。

てっきり十丁丁石が頂上とばかり思っていた我々は、ここから文字通り終わりの見えない無間地獄が待っているのであった。

中腹~太郎山神社

はてさて、十丁丁石が頂上でないとすると果たしてゴールまで何丁石あるのだろうか? 太郎山とかいうほのぼのした名前を冠する割には意外なほどしんどい登りがつづく。

スニーカーに水筒1本という超軽装で臨んだこの地元の山はとんでもない伏魔殿であった。 20分で登れるなどとは一体どこから生まれた出まかせか。

\山をなめるな/

絶望の十一丁丁石
絶望の十一丁丁石。登山はまだまだ続く。

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前方に見えるは神社の鳥居。

icon_tanaka なんだ驚かせやがって。大したこと無かったではないか。

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と思いきや頂上は見えず。そこにそびえるは無常なる十四丁石の目印。 果たして我々は山におちょくられているのではなかろうか?軽い気持ちで登山に臨んだことが、山の神の怒りを買ったか。

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十五丁石目。いまだ終わり見えず。

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十八丁石目。

ここで他の登山客の女性とすれ違う。

icon_tanaka あと何丁石あるんでしょうか?

登山客の女性「二十三丁丁石が神社で、そこからすぐに頂上ですよ。」

我々にとって、まさに救いの女神。

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二十丁石目。

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こんなの読めるか。

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もうちょっと・・・

もうちょっと・・・

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見えた。山頂間近の神社の鳥居である。 今まさに感動のゴールイン。

と、思いきや・・・

太郎山神社~山頂

最後まで気が抜けない太郎山

太郎山神社
神社でお参りをして。

太郎山神社付近からの眺め
素晴らしい景色だ。 正直こんなに見晴らしがいいとは思わなかった。

icon_tanaka よし帰るか!

と、ここで達成感と安堵感に包まれながら帰ろうとする私たちに、ちょうど通りかかった登山客が声をかけてきた。

ここ頂上じゃないよ

!!!!あぶないところである!
ここまで来て危うく頂上を踏むことなく帰宅するところであった。 本当に最後まで油断ならない恐ろしい山である。

頂上は先ほどの眺望の地点から、さらに奥に進んでいく必要があるそう。とはいえ、ゴールは目前だ。

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少しのアップダウン。

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いよいよ頂上だ。

山頂~表参道登山口

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山頂は見事に視界が開け、さきほどの神社周辺よりさらに見晴らしが良い。 広く平らなので、レジャーシートを広げて休憩もできそうだ。 小学校の頃きたときはここでお弁当を食べたかもしれない。

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素晴らしい頂上からの眺め。

下りは30〜40分ほどの行程

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急坂な場面が多いので、帰り道も油断ならない。滑って転ばないよう注意が必要。 普段を運動しないので、登山口に下りてくる頃には足ガクガクである。

こうして無事下山した我々はひとしおの達成感に包まれていた。

総評・注意点

なめくさって登ったものの、下りてくることには達成感で満ちていた。 ハードすぎず、ヌルすぎないコースで、軽めの登山をお望みの方にはオススメできる。

市街地からほど近い山なので、別世界に来た感は薄い。 まさに地元の山といった感じ。

油断していたせいかもしれないが、個人的な感覚だと意外なほどの急坂が続くので、 スニーカー等の軽装はやめておこう。水分は必須だぞ。

icon_tanaka しっかり準備して、良い太郎山登山を。

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