サラリーマンの私が実家の両親と同居できない13の悩み

自分が年を取るにつれて徐々にリアルさを増していく「田舎の両親との同居」問題。 決して仲が悪いわけでは無いが、積極的に一緒に暮らしたいほど仲が良いわけでもなく、 責任感が強いわけでもない。

世のトレンドは、同居か別居か?

少し古いデータだが、2014年に行われた第7回世帯動態調査の結果を見ると、 20歳以上の人のうち同居割合は36.0%で、2009年の前回(39.7%)から低下している。 どうやら世のトレンドは別居のようだ。

一方で65歳以上の人が高齢の親との同居割合は25.5%→26.7%と増加しており、 歳をとると別居なんて言ってられない現実が垣間見える。

国立社会保障・人口問題研究所 世帯動態調査より

高齢者というにはまだ早い両親ではあるが、徐々に老いを感じてきている今日この頃 それでも同居という結論に達しない私の深い深い悩みを聞いてほしい。

※後半どんどんどうでもよくなります。

周囲との関係の悩み

1.近所づきあい

田舎暮らしの不安ナンバー1がこれだろう。
いくらもともと暮らしていた家とはいえ、周囲の家は個人的には付き合いのない親世代がほとんど。 価値観もまったく違うであろうグループの中に後から入っていって人間関係を築きなおすのは、至極面倒この上ない。 私の実家周辺では「5人組制度」という相互補助グループの概念がまだ生きており、周囲の人と関わらずには生活していけないのである。 相互補助の概念自体は理解できなくないが、そもそも全員農家であることが前提のこの仕組みは、そろそろ別の形に昇華されるべきだと思うが、 組織ではなく概念として定着しているものをどうこうしようというのは、そうしてなかなかうまい方法が思いつかない。

2.自治会活動

上記の近所づきあいのとは別に存在する悩みがこの自治体活動への参加である。
近所づきあいはあくまでも人間関係の話だが、自治会活動は組織として明確に存在しているため強制力が高い。 その辺の草刈りやドブさらいなど、確かに必要だというのは理解できるが、アパートやマンション暮らしならこの辺がまるっと回避できてしまうのも 馬鹿らしい。

両親との関係の悩み

3.主権が両親にある

実家はあくまでも両親のモノである。
築かれた生活スタイルや周囲の環境、人間関係も両親のモノであり、我々はそこに入れてもらう形になる。 もちろんお互いそのような上下関係など考えもしないだろうが、実際はそうなってしまうのではないか。 「実家」という国に、「我々」という多少の治外法権を認められた地域が存在するようなイメージである。 あくまでも主権を主張したい私にとって、この状況に耐えられるとはとても思えない。

4.生活スタイルの差

60代の夫婦と30代の夫婦の生活スタイルが同じであるはずがあろうか?
いやそんなことはありえない。

うちは朝食はとらないが両親はとるし、うちは暇な時間はパソコンに向かっていることが多いが両親は超絶テレビっ子である。 生活スタイルが違えば選ぶ家具や、家の中の配置も変わる。時間の使い方も全然違う。 そこをうまく擦り合わせることなどできるのだろうか。

5.畑仕事とか任されそう

実家は建物も大きいし、畑もある。手入れや作業など、日常的にやることがてんこ盛りである。 必然的に、「手伝って」と言われるか「手伝わないとなあ」という自責の念のがあふれてくるのが目に見えている。 グウタラ人間にとって、他人に強制的に動かされるほど苦痛なことはない。

6.妻に同居は酷

長年一緒に暮らしていた自分でもちょっと両親との同居はキツイと感じるのに、 言ってしまえば赤の他人である妻に果たしてそれは可能なのかと思わざるを得ない。別に仲が悪いわけではないが。

昔だって、そうせざるを得ない時代背景だったからこそ嫁姑の同居が成り立ちこそすれ、 「是非ご両親と一緒に住みたいわ!」なんて奴は一人もいなかったであろう。

周囲の環境の悩み

7.駐車場が狭い

「駐車スペースを犠牲にしてでも家を広くしたい」という両親の執念を感じされるギリギリのサイズ感である。
毎回帰るたびに地味にストレスがかかる。慣れの問題と言えばそれまでか。なお、実家の駐車スペースは大きく2か所存在するがいずれもが入口が狭く 運転テクニックを要求される。あと1メートル隣の家の畑を買収して土地を広げれば大分違うと思う。

8.実家が広すぎて掃除が面倒

「畑仕事とか任されそう」問題とからむが、内も外も田舎よろしく広めなため掃除が大変である。 毎年の大晦日にブチ切れながら掃除を手伝っているが、あの家を綺麗に保つには相当な労力が必要であり、 それだけで人一人分の雇用が創造されるであろう。
そもそもあの家はモノが多すぎるのである。どうして年寄りというものはモノをため込みたがるのか。

9.場所が絶妙に不便

車がないと生活できない(あるいは極端に不便)というのは田舎の宿命であるが、私の実家も御多分に漏れずどこに行くにも車が定番だ。 高校生まではどこに行くにも自転車でまかなっていたのだから、我ながら良くやっていたと思う。 さて、立地についての主な悩みは以下の3点である。

 

・周りにスーパーがない
 ・周りに本屋がない
 ・今の会社から遠のく

周りにスーパーがない

まったくないわけでもないが、徒歩30分を「周り」と言っていいかどうかは意見がわかれそうなところだ。 車で行けば5分であるが、私は徒歩で行きたいのである!

断固徒歩圏内にスーパーがある立地を要求したい。

周りに本屋がない

インテリ派の権化である私にとって、本屋に行きやすいかどうかは生活の質に関わる重要な問題だ。 本を買うだけ買って読まないことも多々ある私だが、重要な問題だ。

今の会社から遠のく

朝はギリギリまで寝ていたい派の私には大きなマイナスポイントである。 むしろ実家が会社周辺に引っ越せばよいのでは・・・?

10.寒い

距離的には今住んでいるところからそれほど離れてはいないが、標高は100メートル近く実家の方が高い。

国土地理院提供の地図で全国の標高がわかるぞ!スゲーや!
楽ちんルート発見! ~ウェブの地図で身の回りの高低差がわかります~

この影響なのか、実家は冬になるとやけに寒い!

毛布
羽毛布団
毛布
毛布
湯たんぽ

これだけやってもまだ寒い。おかしいだろ!どこのフィンランドだ!

11.裏の空き家がヤバイ

実家の裏が空き家になっている。空き家って怖くありません? 私の記憶では、ヤクザに追われているらしき人が最後の入居者で、それ以降15年以上はだれも住んでいない。 その建物はすっかり朽ち果て、草はぼうぼう、車庫は穴だらけ、壁は倒壊寸前で撤去。 そんな家が裏手にあるというのはなんとも気分が悪いものである。 これは両親も良くは思っていないはずだ。

持ち主よ、早いところ撤去せよ。

12.虫がヤバイ

田舎の宿命その2であるが、やはり虫はよくでる。小さい頃は平気だったが、今はどれだけ耐えられることか。 昔はコオロギがよく庭にいて捕まえて遊んでいたが、今見るとジャンプ力に特化したタイプのゴ〇ブリにしか見えない。

13.親しい友人もいない

非凡な人間という者は、その能力ゆえに孤独に陥りがちだが、 非凡かどうかは置いておいて、わたしは友達が少ない。

そんな少ない友人の中で、地元に帰ってきた人間がいるという話も聞かない。 なので、両親以外に親しい人間もおらず、これも実家から足が遠のく理由の一つとなっている。

極めつけ

周囲に同居している人がいない

さて、そんなネガティブな状況もあって、周囲の諸先輩方はどうしているのだろうかと気になったので聞いてみた。 20~50代の幅広い年齢層だが、誰一人として同居している人間はおらず、やはり世のトレンドは別居なのだと実感した。

世のトレンドだから同居しません!というわけではないが、 世の中もそういった生活スタイルや価値観に変化してきたのだと、なんだかすごく納得したのであった。

結論

うまく距離感を保って暮らすのが良いってそれ前から言われてるから。
だがしかし、高齢化が加速し社会構造が変化していく中で、「親の老後の面倒」というものはどのようになっていくだろうか。 10年後の世の中が楽しみである。

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